SEO対策とは、狙ったキーワードを検索上位に表示させることで流入数を増やし、CVにつなげるマーケティング手法です。オウンドメディアによるコンテンツSEOで利用されるテクニックでもあります。
SEO対策は、Googleアルゴリズムの変動もあり、以前に比べると需要が疑問視されている部分もありますが、まだまだ大きなCVを狙えるマーケティング手法です。
今回は、WebマーケティングにおけるコンテンツSEOの重要性と成功の秘訣について、マーケグロースの知見をもとに解説していきます。
WebマーケティングでのSEO対策の役割
Webマーケティングとは、インターネットのシステムを利用した集客方法です。インターネットを介して広告や企業・商品・サービスの情報を拡散し、CVにつなげていきます。Webマーケティングの需要は年々高まっていますが、2020年の新型コロナウイルスの流行で既存のマーケティングがうまくいかなくなったこと、中小企業・個人事業にも必要性が広がったことなどをきっかけに、さらに需要が高まっています。
SEOマーケティングは、いわゆるSEO対策を使ったマーティング手法です。SEO対策とは、おもにWebサイトの作成、運用時に用いられるマーケティング手法であり、コンテンツSEOによるオウンドメディア、内部SEOなどがあります。
SEOマーケティングの目的は、設定したキーワードが検索で上位表示されやすくしたり、クリックされやすくすることでWebサイトへの流入数やCVRを高めることです。以前ほどの費用対効果が見込めなくなってきつつありますが、リード獲得、認知度向上、売上向上、アップセル、ブランディングなど、さまざまなCVに役立つ手法であることには変わりありません。今でも、多くの企業、個人事業主、ブロガー、アフィリエイターがSEO対策を利用います。
SEO対策はWebマーケティングの一部|目的にあわせた利用が大切
Webマーケティング=SEOマーケティングととらえている人もいるようですが、これは間違いです。SEOマーケティングは優れたマーケティング手法ではありますが、あくまでも数あるWebマーケティングのひとつでしかありません。
SEOマーケティングはWebサイトの流入数(PV、UU)の向上に直結するマーケティング手法です。Webマーケティングでもよく使われるAISAS[アイサス]における「S=Search(検索)」「A=Action(行動)」で効果が発揮されやすくなります。
収益化、購買数・売上の向上、リピート率の向上させたいときや、短期的に認知度を向上させたいときに第一選択になるマーケティング手法ではないことは理解しておきましょう。
ただし、SEOマーケティングで収益化や認知度の向上ができないわけではありません。長期的な目線でみればCVとなり得ますし、CVストーリーを設定することで短期的にCVを達成することも可能です。
Webマーケティングでは、SEOマーケティングやそれ以外の手法においても、CV設定、目的の切り分けが必要であり、CVや目的に適した施策プランとKPI設定が重要になってきます。
コンテンツSEOが主体のSEO対策がCVにつながる可能性
ひと昔前、SEOマーケティングでは「被リンク」によるSEO対策が主流でした。ただ、被リンクによるSEO対策は、不要・不当に大量の被リンクを獲得する「ブラックハット」の台頭につながったこともあり、以前ほどの効果が期待できません。
むしろ、多くの被リンク対策が「スパム認定」されてしまい、Googleからの評価を落としてしまったという事例もあります。
もちろん、被リンクは有力なSEO対策であることには変わりありませんが、長期的に、確実に、CVに則した流入を狙うなら、やはり「コンテンツSEO」が有力です。
コンテンツSEOとは、おもにオウンドメディアを使ったSEO対策であり、資料請求やお問い合わせといったリード獲得のCVはもちろん、購買行動、アップセル、認知度向上のCV施策にもつなげることができます。これは、CVにあわせたキーワード設定が重要になってくるため、専門的な知識と解析分析をもとにPDCAを回す技術が必要になってきます。
具体的には、顕在ニーズ、潜在ニーズの洗い出し、トレンド傾向の調査、SNSの検索傾向・投稿傾向から推測するGoogle検索傾向予想、自社商品・サービスに関する検索傾向から推測するCV施策などが必要です。
時間をかければ、経験がなくても自社内で回すことも可能ではありますが、繊細な舵取りが必要になってきますので、可能であれば経験があるマーケターをアサインすることをおすすめします。雇用が難しい場合は、マーケティング会社にプラン作成のみを依頼するという手段も有効です。
コンテンツSEOのメリット
コンテンツSEOは、効果が出るまで時間がかかるというデメリットはあります。しかし、コストパフォーマンスが高く、インターネット広告やクロスメディア戦略など、他のWebマーケティングとの相性も良く、マーケティング手法の組み合わせによる相乗効果も狙いやすいというメリットがあります。
コンテンツSEOのメリットを簡単にまとめると以下の通りです。
集客効果が高く、長期的な効果も期待できる
SEO対策は、集客効果が高く、その効果の持続性も高いことが大きなメリットです。コンテンツSEOも同様に、高い効果と長期的な効果が期待できます。マス広告やインターネット広告と組合わえることで、効果の相乗化も狙えます。
長期的に見たときのコストパフォーマンスが高い
この記事でも何度か書きましたが、長期的に見たときのコストパフォーマンスの高さがコンテンツSEOのメリットです。初期費用は大きいですが、一度流れに乗ってしまえば、コストをかけなくても流入数は増やせますし、過去に評価されたコンテンツも流入につながる複合ワードやキーワードが増えることでPVやCVが向上します。
コンテンツの蓄積が集客や売上向上に直結する
コンテンツSEOの効果は長期間持続され、副次的な効果も期待できます。長期間運用することで集客力や売上は着実に向上し、より大きなCVを狙うことも可能です。
マーケティング効果が安定しやすい
競合に狙い撃ちされたり、アルゴリズムの変更で順位を下げることもありますが、コンテンツSEOで作った記事は、一度Googleからの評価が安定すれば、比較的安定して上位表示されるため、安定した集客力やCV力が期待できます。
より深い層の潜在顧客を獲得できる
コンテンツSEOでは、企業側が認知していない層や狙ったそうよりもさらに深層の潜在顧客を獲得することができます。これは、長期的な運用と解析・分析による微調整により、さらに相乗化されます。
質の高い被リンクを獲得できる
長期間オウンドメディアを運用することで、自然に質の高い被リンクが獲得できますし、SNSによる拡散も期待できます。SNSマーケティングを組み合わせることで、その効果はさらに相乗化可能です。
コンテンツSEOは営業ツール、ブランディングにも使える
コンテンツSEOは集客や売上向上だけでなく、以下のことにも役立ちます。以下を意識して運用していくことで、リード獲得や売上向上だけでなく、社会的な信頼の獲得、組織強化をツールとして使うことも可能です。
- 企業、商品のブランディング
- 顧客教育・育成(リードナーチャリング)
- 商品、サービスの営業ツール(説明の省略化)
- 社員教育、人材育成
- 採用活動、リクルーティング
関連記事:オウンドメディアの作り方|成功事例とCVを意識して作れば結果が出る
コンテンツSEOはクロスメディア戦略にも強い
コンテンツSEOは、他のWebマーケティング、デジタルマーケティングとの相性が良く、最近では、クロスメディア戦略がとくに注目されています。
クロスメディア戦略とは、複数のメディアを組み合わせて運用していくことで、それぞれの効果を補完、相乗化させてCVにつなげるマーケティング手法です。マーケ・グロースでは、SNSマーケティング、デジタルサイネージとのクロスメディア戦略の知見が多く、収益化に成功した事例、大きなCVつながる事例を実際に多く目にしています。
コンテンツSEOとSNS
SNSは、イノベーター理論で言う「アーリーアダプター」と「アーリーマジョリティ」への拡散に強いマーケティングツールです。商品の認知度、リード獲得を加速化させるためには、コンテンツSEOとSNSマーケティングの組み合わせが大切になってきます。
簡単なところでは、オウンドメディア側にSNSボタンを設置する、関連コンテンツを作成するなどの施策が可能ですし、SNS側では、コンテンツの拡散、関連投稿、リンク拡散などの施策が可能です。
なお、SNSにも検索傾向があるため、キーワードプランの組み合わせも大切になってきます。短期的ではなく、長期的なプランが必要になるので、経験者をアサインするか、プロに依頼しても良いでしょう。
デジタルサイネージとコンテンツSEOの相性
デジタルサイネージは、インターネットを利用していますが、流入チャネルとしてはリアル店舗などの「オフライン」になります。
高齢者にもスマホは普及しているので、Webマーケティングであらゆる年齢層を集客できますが、まだ慣れていない人も多いので、高齢者の取りこぼしは少なからず発生するでしょう。高齢者は、まだネット検索やSNSに慣れていない人も多いので、コンテンツSEOやSNSマーケティング単独ではCV達成が難しい場合があります。
マーケ・グロース(株式会社SPLENDID)では、全国調剤薬局を利用したデジタルサイネージサービスを展開していますが、場所柄もあってミドル世代、シニア世代の50代以降にうまくリーチできています。この層はWebマーケティング単独ではリーチやCVが難しい層でしたが、デジタルサイネージによるクロスメディア戦略によって、CVRを高めることを可能にしました。
関連コンテンツの充実化、広告の多角化、SNS連携、サンプリングなど、さまざまなマーケティング手法を組み合わせやすいこともあり、さらなる成長が期待できるマーケティングです。
まとめ|SEO対策(コンテンツSEO)はまだまだ有力。他の施策の組み合わせが成功の秘訣
SEO対策は、あくまでもWebマーケティングのひとつであり、SEO対策だけしていればWebマーケティングを成功できるわけではありません。広告運用、SNS、UI・UX改善、クロスメディア戦略など、他のマーケティング手法との組み合わせが必要になることが多いです。
以前ほどの効果やコストパフォーマンスが期待できなくなってきたSEO対策ではありますが、長期的に見たときのメリットは大きく、複数の施策の組み合わせによる相乗化の期待値はかなり高いです。
長期的に見た施策(キーワード設定、ターゲット設定、解析など)が重要になってきますので、できれば経験豊富なスタッフをアサインするか、プランニングだけでもプロに依頼することをおすすめします。
また、コンテンツSEOは、クロスメディア戦略との相性が良いマーケティングなので、積極的な導入を検討してみても良いでしょう。
マーケグロースがクロスメディア戦略でお役に立てること
チーム・マーケグロースは、オウンドメディア運用とSEO対策が得意であり、デジタルサイネージサービスを展開している、SEO対策を利用したクロスメディア戦略の専門家です。オウンドメディアやデジタルサイネージの運営実績も豊富であり、解析分析、CVストーリー設定のお力にもなれます。ワンストップでクロスメディア戦略を導入できるところは、当社の大きな強みです。
まずは、御社のHPや商品・サービスをチェックしたり、悩みをお聞きすることで見えてくる施策もあるはずです。御社の成長=グロースのために、ぜひお気軽にご相談ください。
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